プレイバック 西陣 路地の家具デザインコンペティション 2019
2021年1月16日に開催されたオンラインイベント「路地tv 2021 from 西陣」において放送。
「路地tv 2021 from 西陣」とは、路地の魅力や特性を多様な視点から広く発信し、総合、文化、教育、地域の4つのチャンネルで約50の番組のオンライン配信を行いました。
番組表や番組内容など詳細は特設サイトをご覧ください。
【 路地tv 2021 from 西陣 】
特設サイト:https://www.tv.roji-cul.net
開催日時:令和3年1月16日(土)10時~17時
主催:NPO法人 ANEWAL Gallery、京都市、都市居住推進研究会
最終審査結果
【 最優秀賞 】
「Extension Furniture - 路地のための増築家具-」
井上 湖奈美(Soi)
作品概要
増築するように建築に附属させることで,新たな交流を促進する路地の家具。縁側ベンチ,屋台,園芸ラックとして使うことが可能で,路地に暮らす人々の活動を路地に拡張させる。
審査員評
美しく、機能性もあり完成度、安定感が高く、作品を用いての路地の将来像がイメージ出来る。ただ緊急時における機能性の提案や、西陣ならではの要素があればなお良かった。
【 優秀賞(3点) 】
-
「DANDANYARAI(だんだん矢来)」
青木 遥(京都美術工芸大学)作品概要
路地の多様な利用のされ方に着目した,犬矢来を模した家具で,時々のニーズに応じて,椅子,ディスプレイ,ごみ箱設置場所など,その機能を変えていくことができる。
審査員評
デザイン性が高くアイディアは良いが外部空間である路地に設置するには耐久性に問題がある。どちらかと言えば外に設置するよりも建物内部の共用空間やインテリアとしての使用に向いているのではないか。
-
「逆叉-sakamata-」
上田 春彦(信州大学)作品概要
組み合わせることで,椅子や柵,道標など多様な使い方ができ,路地の性格に合わせた場をつくることができる家具。地域内各所に置くことで路地のネットワーク形成も図る。
審査員評
各パーツが小さく、それぞれの路地に合わせた使い方が出来そうな点は細い西陣の路地に合っている。ただ何にでも使えそうな分、何にも足りない点が心許なく、何か一つベースとなる機能を示せると良かった。
-
「路地の置縁」
久保井 聡(愛知淑徳大学)作品概要
移動可能な縁側で,交流が生まれる路地空間の特性をさらに増強する家具。縁側の上部にはその場に応じて背もたれやテーブル,サインボードなど,必要な機能を付加できる。
審査員評
耐久性が高く、外部に設置するのに向いているし「地蔵盆」のような地域の行事には重宝されるかもしれないが、西陣の路地のスケール感にはあっていない。大きすぎた。
【 佳作 】
入賞作品展
日時
2020年3月14日(土)〜3月22日(日)11:00〜19:00 *土日祝は10:00〜18:00
会場
「ANEWAL Gallery」及び同ギャラリーが面する路地 (上京区上天神町630 興聖寺山門内)
展示の様子
最終選考・表彰式
日時
2020年3月9日(月)10:00〜12:00
会場
上京区総合庁舎 1階ロビー(上京区今出川通室町西入堀出シ町285)
*作品は3月11日(水)まで1階ロビーに展示。
実物とプレゼンテーションによる審査を行いました
海外を含む全国から75点のデザイン案が寄せられ、一般投票と審査員採点による第一次選考により最終選考対象作品4点を選抜し、上京区総合庁舎にて最終選考・表彰式と入賞作品展を行いました。
また当日は新型コロナウィルス感染症の拡大を防ぐため,開催場所を多くの人が行き来する1階ロビーから4階大会議室に変更するとともに,アルコール消毒,マスク着用などの対策を取った上で,関係者のみで開催しました。
最終審査の様子
上京区総合庁舎1階ロビーでの展示の様子
第一次選考(一般投票会 + 審査員審査)
日時
2019年11月15日(金)9時〜15時、16日(土)11時〜17時
会場
会場クリエイティブコモンズNISHIJIN(京都信用金庫 西陣支店 2階)
最終選考対象作品に選ばれた4作品について,応募者に実物を制作していただき,3月に予定している最終選考会において審査し,最優秀賞及び優秀賞を選定します。
また,最優秀賞,優秀賞及び佳作に選ばれた作品については,表彰式で表彰するとともに,入賞作品展において展示します(佳作はパネル展示のみ)。
一般投票会の様子
西陣の路地に設置するストリートファニチャー
“路地の家具”のアイディアを募集します。
「応仁の乱」で西軍が陣を置いた地として知られる西陣は、西陣織に代表される伝統産業や、伝統文化・伝統芸能、寺社、花街の文化など、多彩な魅力を有する地域です。
西陣には今なお多くの路地が残っており、西陣織が盛んであった頃には多くの職人が住み、「織屋建(おりやだて)」と呼ばれる独特な京町家が軒を連ねた路地中には、機織りの音が一日中鳴り響いていました。
路地には、生活道路としての機能だけでなく、共用の井戸やお地蔵さんがあり、一つの空間を共有する者同士の昔ながらのコミュニティが存在しています。その一方で、狭い道に木造建物が密集していることによる防災面の課題があるほか、今日では、生活スタイルの変化や、住人の高齢化、空き家の増加などにより、豊かなコミュニティや、そこで育まれてきた暮らしの文化が失われつつあります。
本コンペティションでは、路地の魅力の再発見、住人やそこを訪れる人々の交流の促進、路地の課題解決のきっかけ作りにつながり、今日の路地空間を豊かにするような、路地のストリートファニチャー、“路地の家具”のデザインを募集します。
応募資格
・ 応募時の年齢が18歳以上39歳以下の個人であること。
・ 日本語でのコミュニケーションが可能であること(国籍は問いません。)
賞
最優秀賞(1点)
賞金10万円,賞状,本市イベント等での展示
優秀賞(3点)
記念品、賞状,本市イベント等での展示
佳作(数点)
賞状
審査員
髙田光雄(京都美術工芸大学工芸学部教授)
奈良磐雄(公益社団法人京都デザイン協会代表理事,特定非営利活動法人京都西陣町家スタジオ代表理事)
水野歌夕(写真家,町家写真館館長)
山本麻友美(京都芸術センター チーフプログラムディレクター)
吉田創一(株式会社フラットエージェンシー代表取締役)
スケジュール
募集期間
2019年10月1日(火)—11月4日(月)*消印有効
第一次審査(公開審査)
11月15日(金)9時〜15時、16日(土)11時〜17時
会場クリエイティブコモンズNISHIJIN(京都信用金庫 西陣支店 2階)第一次審査選考結果通知
12月初旬
最終選考&表彰式・入賞作品展
2020年3月(※詳細は後日発表)
会場
京都市上京区役所及び西陣の路地(予定)
応募方法
① 準備
◾︎[A:応募用紙(Word形式)]をダウンロードの上、必要事項を入力。
◾︎[B:作品パネル(PDF形式)] A3横置き(一枚)、片面のみの使用とします。
表現方法は自由ですが、必ず以下の情報をパネル内に掲載して下さい。・[ 作品タイトル ]
・[ 作品イメージ ]
・[ 主な素材 ]
・[ 外形寸法 ]
・[ コンセプト文(500文字程度)]
[A:応募用紙(Word形式)]と[B:作品パネル(PDF形式)]をフォルダにまとめ、ZIP形式で圧縮(15MB以内)。
ファイル名は「応募者氏名」として下さい。② メール
[ kagu2019@roji-cul.net ]宛に、件名を「路地の家具デザインコンペ応募」とし、本文に応募の旨と「お名前」「作品タイトル」をご記入の上、[A:応募用紙(Word形式)]と[B:作品パネル(PDF形式)]を添付にてお送り下さい(11月4日24時まで)。
③ 郵送
[B:作品パネル]を出力しスチレンボード(5mm)に張り付け、[A:応募用紙]を同梱の上、郵送にて下記住所までお送り下さい。(送料は応募者負担)
〒602-0082京都府京都市上京区上天神町630 ANEWAL Gallery 「路地の家具デザインコンペ2019」係
選考方法
第一次選考
提出された作品パネルにより,公開審査を行います。
(応募者出席の必要はございません。)
審査員による審査と一般投票により,最終選考対象作品4点及び佳作を選定します。
なお,最終選考対象作品に選ばれた方には,実際に作品を製作していただきます。
(製作補助費5万円の支給があります)最終選考
実際に制作された作品を、応募者によるプレゼンテーションを踏まえて審査し、最優秀賞を選定します。
注意事項
応募作品は、応募者自身のオリジナルであり、国内外で未発表のものに限ります。
応募作品は、実際に製作が可能であるものとします(応募者以外の方が製作しても構いません。)。第一次審査を通過したデザインが製作不可能であることが判明した場合、当該作品を落選とし、次点の作品を繰り上げます。
最終選考のための実物制作費及び搬入費、交通費等を対象に制作補助費として1作品あたり50,000円を支給しますが、それ以上は応募者でご負担ください。
他のコンペティション等への二重応募は認めません。
応募作品が第三者の知的財産権を侵害する場合(応募後に侵害した場合を含む。)は受賞結果発表後であっても受賞を取り消す場合があります。
提出された作品パネル及び製作された実物は、原則として返却しません(提出時をもって所有権が主催者に移転されたものとします。)。ただし、製作された実物については、返却の希望があれば相談に応じます。
応募作品に係る知的財産権は、応募者本人に帰属します。ただし、応募者は、主催者が西陣を中心とした地域の活性化に関連する目的のために必要な範囲で、応募デザイン(制作された実物を含む)を掲載、展示する等して利用することを承諾します。
個人情報の取り扱いについて
本コンペの応募において取得した個人情報は、主催者が本コンペの実施に関連する目的のためにのみ利用します。取得した個人情報は、適切に管理し、第三者に提供いたしません。
路地の家具とは
路地に設置するストリートファニチャーを指します。伝統的なものとして、町家の軒先に置かれ人々が腰掛け涼んだり談笑したりする「ばったり床几」や「床几」と呼ばれるものがあります。
提出先・問合せ先
特定非営利活動法人 ANEWAL Gallery
〒602-0082
京都府京都市上京区上天神町630
TEL 075-431-6469 MAIL kagu2019@roji-cul.net
本事業は「路地から始める西陣暮らし」プロジェクト(「西陣を中心とした地域活性化ビジョン」推進事業)の一環です。
京都市では,多彩な魅力・資源を有する西陣地域の活性化を目指し,「西陣を中心とした地域活性化ビジョン~温故創新・西陣~」(平成31年1月策定)に基づき,様々な取組を推進しています。
その一環で実施する「路地から始める西陣暮らし」プロジェクトは,西陣を中心とした地域に今も数多く残る路地を,ポジティブな観点で再評価し,活用することにより,この地域の活性化につなげることを目的とするプロジェクトです。
路地は,通路が狭いことから,防災上の問題や,家屋の再建築が困難であるなどの課題がある一方,車が入れないことから安全性が高く,家賃も比較的安価であるなどの魅力もあります。
こうした路地の特性を踏まえ,路地を活用したイベントの実施や,その魅力の発信等により,子育て世代や若手クリエイター等の路地への移住促進を図るとともに,この地域に息づいてきた暮らしの文化の継承と,路地を核とした創造的環境の整備等に取り組んでいきます。